<センバツ>各地区の選考経過
◇北海道<枠1、候補4>
準々決勝で駒大苫小牧を完封するなど、主戦左腕・板木を軸にした投手力で地区大会を9年ぶりに制した駒大岩見沢が順当に選ばれた。決勝で駒大岩見沢と接戦を演じ、強力打線が持ち味の北照が補欠1位。21世紀枠候補の武修館が攻守にまとまっているとして補欠2位に選ばれた。
◇東北<枠2、候補14>
まず、東北大会優勝の東北を文句なしで選出。安定感抜群のエース萩野を擁し、攻守に全国レベルの実力を持つと評価された。聖光学院は、決勝で東北に大敗したものの、4強の一関学院、盛岡大付よりも総合力は高いと判断され、2校目に選ばれた。補欠は、一関学院が投手力の高さで盛岡大付よりも上位に推された。
◇関東・東京<枠7、候補・関東14、東京4>
まず基本数の関東5校、東京1校を選んだ。関東大会優勝の横浜は、攻守に完成度が高く甲子園でも優勝を狙えると期待。準優勝の慶応は左腕・田村、右腕・只野の2枚看板、4強の聖望学園は速球派の大塚を中心にした守備力、水戸商は下位まで力のある打線が評価され、準々決勝で横浜と互角に戦った千葉経大付とともに選ばれた。東京は、東京大会優勝の関東一がバントや走力を生かした攻撃力を買われた。
7校目は、関東大会初戦敗退ながら慶応と接戦した宇都宮南が、8強の花咲徳栄などを上回る評価を得て、東京大会準優勝の国士舘と比較検討。宇都宮南がエース山井を軸にした守備力で上回るとして選出された。
◇東海・北信越<枠6、候補・東海12、北信越17>
80回記念と神宮大会枠で2枠増加。東海は、東海大会を制し、投打に抜きんでた常葉菊川と、準優勝の中京大中京まではすんなり決定。次いで、準々決勝でこの2校に惜敗した宇治山田商と市岐阜商、準決勝に進んだがコールド負けした常葉橘と三重の計4校を比較。初戦敗退ながら右の好投手・平生がいる宇治山田商を3校目に決めた。4番目は、主戦の原を中心に守備が堅実な市岐阜商とした。
北信越は、気迫あふれる投球が持ち味の右腕・上村を擁し、北信越大会で優勝した長野日大と、勝負強い打線を誇る丸子修学館を選出。3番目には将来性豊かな1年生エース山田を擁する敦賀気比が、高岡第一、福井商などを抑えて入った。
両地区比較の1枠は、投手を中心に総合力の高い敦賀気比が、市岐阜商を上回るとして選ばれた。
◇近畿<枠6、候補19>
右腕・佐藤を擁して近畿大会優勝の東洋大姫路、攻守にレベルが高い履正社、接戦に強い試合巧者の平安、強打の智弁和歌山の順で4校を決め、残る2校を協議。近畿大会8強で奈良1位の天理は井口ら投手陣の安定感が評価され、打線が強力な北大津が6校目に選ばれた。同じく8強の奈良大付、郡山の奈良勢が補欠となった。
◇中国<枠3、候補15>
まず中国大会優勝の下関商、準優勝の八頭が順当に選ばれた。下関商は3試合でサヨナラ勝ちした粘り強さ、八頭は全4試合を1人で投げ抜いた右腕・平木が高評価を得た。残る1枠は4強の興譲館と、最速142キロを誇る右腕・小畑を擁する鳥取西の争いとなったが、足を生かした攻撃力に地域性を加味し、興譲館が選出された。
◇四国<枠3、候補12>
四国大会優勝の明徳義塾は、左腕・南野(のうの)を中心にした守備力が高評価を受け、最初に選出。準優勝の小松島は鳴滝、井内(いのうち)の継投と集中打で接戦を勝ち上がったことが評価された。3校目はエース水安を中心に安定感のある今治西を異論なく選出。総合力で上回ると判断された済美が、ベスト4の寒川を抑え補欠1位となった。
◇九州<枠4、候補20>
九州大会4強が異論なく選ばれた。まず今宮、野口の投の2本柱と強打がかみ合った明豊が総合力で群を抜くとして選出。そして機動力を武器に決勝に進んだ沖縄尚学、本格派右腕の内村が高評価の鹿児島工、エース・村方を軸に勝負強い城北の順に決まった。補欠1位には準々決勝での接戦が評価された沖学園が選ばれた。
早くも楽しみですね。
春という感じがします。
選抜が始まると